Sunday, May 23, 2010

Artist Statement カテリナ・ランフランコ‐アーティストの理念

カテリナ・ランフランコ‐アーティストの理念

私は、私が生きている世界について考え、それを理解するひとつの方法としてアートを創作します。「見えないものを見えるようにするにはどうしたら良いか?」、「想像が現実に変わるのはどの時点か?」、「自然というコンセプトを構築するために、文化施設がどのような助けとなるのか?」という問を繰り返しています。自然や毎日の生活の中で出会うイメージや物を集めたり、整理したり、分断したりすることが、私自身の視覚要素の単語と組み合わされ、私の芸術実践の基礎活動を形作っています。私が探求しているコンセプトには主に3つの傾向があり、それらは、文化における自然のメタファー、自然のフレーミングと展示の文化的形式、自然のコンセプトがいかにアイデンティティの構築を伝えるか、です。作品を通して、植物のイラスト、布地の花模様、珍品陳列棚、科学のフィールドノート、また、自然史形式のジオラマやパノラマといった自然を象徴する文化的方法に言及しているのです。

風景画、自然史、自然災害、花火、遺伝子工学、生物学的構造などを題材にすることで、自然と文化との関係について対話したいと考えています。進歩思想や知識システムといったメタ物語、そして、それらがどのような機能を持って文化的イデオロギーを強化し、意味を作り上げていくのかに興味を持っています。

現代美術における私の知識と直感的な創作法方を、伝統的な日本美術と工芸の技と真意を学ぶことによって得られる洞察に結合させてみたいと思っています。2010年、6ヶ月間の日本滞在中の研究は、伝統的な生け花と型紙に焦点を当てます。それらの芸術形式における技、古来からの慣習、精神的な深さに、大変な感動を覚えるからです。